tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

『ノルウェイの森』 村上春樹

先月あたりからずっと読みたくて、先週帰国した時に持って帰ってきた。
日本の家族からは私の今の状態では読まないほうがいいんじゃないかと言われたけれど、どうしても読みたくなって台湾の家に持って帰ってきてしまった。

案の定、少し読み始めただけで気分が沈んできてしまってこれはやばいと思ったものの、読みたい気持ちが止められない。しかたなく夫に頼んでしばらく隠しておいてもらうことにした。

小説を読むとき、どうも登場人物の一人に感情移入してしまう。その世界に自分で飛び込んでしまい、客観的な物語として読むことができない。だから、小学校~高校を通じて一番苦手な科目は国語や現代文。文学は向いていないと昔から思っているが、文学部の出身であるという身分は変えられないので、人から出身学部を聞かれない限り、言わないようにしている。

今も読みたくて読みたくて仕方がない。今までは直子や緑になりきっていたけれど、今はちょっとハツミが気になる。
果たして自信をもって「さあ、読むぞ。」となれるのだろうか。というよりも、少し病んでいないと読もうとも思わないような気がするので、読む日が来るのかわからない。

ちなみに、映画は嫌い。文庫の色合いが好き。よく文庫のカバーを外してしまうけれど、この二冊は絶対にカバーを外したくない。

 

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

 

 

 

挪威的森林 伍佰

最近気に入っている曲。
タイトルからわかる通り、中国語の歌、いわゆるC-popで、日本語訳すれば、「ノルウェイの森」。伍佰が村上春樹ノルウェイの森』を読んだ後に、「どんなに愛する人でも心の中には自分にはたどり着けない深い森があるんじゃないか」ということを考え、作った曲らしい。

時報悅讀網:村上春樹的網路森林:村上音樂台--伍佰VS.村上春樹より

私は他人の心を100%理解できることは決してないと思っているが、それでも100%私のことを理解したいと思ってくれる人が欲しいという何ともまぁ、自己中心的で矛盾した考えの持ち主で私が聞きたい言葉とメロディーがまさにこの曲という感じ。

伍佰 Wu Bai&China Blue【挪威的森林 Norwegian forest】Official Music Video - YouTube

誰かこの歌私に歌ってくれるかなと妄想の海に浸るのもいい。妄想はともかく、自分一人で静かに文章を書く時間がとれるとリラックスした気分になる。

結婚式取りやめ

久しくブログを書いていないのは精神状態がよくないからだ。
今月の初めに実家に帰って、ちょっと持ち直したものの、これから先、平穏に過ごせるだろうなんて自信は全くない。

実家に帰った目的は日本での結婚式披露宴の場所探しで、場所を決めて内容も決められるところは決めてしまう予定だった。ところが、実際はそんなことはせずに買い物と観光をして帰ってきてしまった。

実家に帰るまえから、台湾の母からは「あなたがそんな状態なら、結婚式はやめたら?台湾の父親に恥をかかせることになったら大変でしょ。」と言われていたし、帰る直前には夫とも「お前がそんな状態なら一人で帰ればいい。」とも言われていたまあひどい状態だった。それほど私の精神状態は荒れ狂っていて、帰ってきて治ったとも言えないような状態である。こんな状態でよく親のためにも結婚式あげようと思ったなと思うし、その一方で親には本当に申し訳ないことをしたなとも思っている。

ただ、台湾の父親は「家が心配だから3日で帰る」とか、「留守番のために台湾の兄は日本の結婚式に行かせない」とか言っていて「自分の立てた建造物がそんなに大事か」と私は内心あきれ果てていたし、生ものや牛肉は食べないとか、言葉が通じないのが不安とか、日本に連れてくることを考えるだけでも恐ろしかったし、夫も「仕事を変えたいけど結婚式があるからどーだこーだ」とか言っていた。当事者であろう家族がそこまでめんどくさがっているなら「お前らごちゃごちゃごちゃごちゃうるせえ、そんないやだったらやめてやるわ。」と何度口から出かかったことか。

そんな余計なストレスからの解放感と親への罪悪感と自分の結婚式すらできない自分の弱さとまぁ色んな感情に押しつぶされそうになっているけれど、逆にそれがきっかけで自分は台湾から身を引く方法を真剣に他人に相談してみたり、夫は夫で私たちが一緒に暮らしていく方法を模索してくれていたり、新たな局面を迎えたような感じ。
どんなにいい人でも、私は相手の両親や自分の両親が元気なうちは一緒に住みたくないし、一緒に住めば必ずストレスが発生するものだと思う。

いまのところ、私が夫と子どもと暮らせる条件は私が正常に戻って家事がこなせるようになったらというところだろうけど、それまで暮らすのは台湾の親と一緒の家だし、ストレスがなくなるなんてことはない。そんな状況で正常に戻ることができるのか、全く不安だけれど、日本に帰る選択肢もできたところでちょっと心にも余裕ができた。生半可な理由じゃ帰ることもできないだろうし、私も夫とは離れたくないけど、帰っても生きていけるという希望が持てたことはプラスに働くような気がする。

ということで、気持ちの整理にブログを使っていきたいとは思っているけれど、どんな状態になってしまうのかわからないから、はっきりしたことは言えない。