tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

今週のお題「何して遊んだ?」

子どもの頃、よく外から虫やらを捕まえてきては虫かごに入れて飼っていた。
あおむし、ばった、こうろぎ、かたつむり、ざりがに、おたまじゃくし、そんなところだろう。
特に知識があるわけでもなかったので、飼い方がわからないものは図鑑を調べてみたり、図鑑にも載ってない場合はそれと似た生き物の飼い方を真似てみたり、捕まえたところの草を虫かごに入れてみたり、それなりに試行錯誤しながらやっていた。

あおむしは蝶になると思って飼っていたら、さなぎから出てきたのが蛾だった(!)り、おたまじゃくしは何度も育てたけれど、手足が出てきてしっぽが短くなっていよいよ蛙になるかというところで、死んでしまい、結局蛙になるまで育て上げたことがない…。ざりがには何度か脱皮をして大きくなって、水槽の水を換えるときには家の前の道は砂利道はだったので、そこで遊ばせたり、楽しく育てていたけれど、真夏のある日、水槽を家の中に入れるのを忘れて、出かけてしまい、気づいたときにはすでに茹で上がってしまっていた…。子どもの遊びの域を出ず、捕まえては死なせ…という感じだった。生き物もが死んでしまうと必ず家の外に墓を作って、そこに埋めた。花が咲いていればその花を供えて手を合わせた。

その中でもかたつむりは唯一(?)成功した例と言ってもいいだろう。雨の日の石垣で何匹かのかたつむりを捕まえて、傘の上にのせて持ち帰った。常備していた虫かごに腐葉土を入れて、かたつむりの家を作った。キャベツやニンジンなどの野菜をやり、名前(今はもう忘れてしまった)をつけて可愛がった。ニンジンをやれば、オレンジ色の糞をし、青菜をやれば緑色の糞をした。乾いた天気の時は殻の入口に膜をはって中にこもってしまうのでその膜をわざと破って、出てくるようつついてみたり、霧吹きをして湿度を上げてみたり。
どんな理由か忘れてしまったが、ある日、かたつむりを逃さなければならなくなった。泣いてお別れをして、アパートのわきに夾竹桃が生えているジメジメしたところがあったので夾竹桃の葉の上に逃がしたが、その後、夾竹桃には毒があることを知って、慌てて逃がした場所に戻ったが、もうかたつむりはいなかった。そこでまた大泣きしたのは言うまでもない。

こんなふうに育ったおかげで、虫は嫌いじゃない。(蛾は例外)後々聞いた話では母は本当は虫やらがあまり好きじゃなかった(特にあおむし)が、子どもの興味を否定してはいけないと必死に耐えていたそうだ。
うちの子どもたちも初めは虫を怖がって、見つけると逃げ回るか、踏みつぶす(!)かだったが、最近はやっと触れるようになってきた。そのうち、「虫を飼いたい」と言い出さないかなと楽しみにしている。

今週のお題「何して遊んだ?」