tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

妊娠発覚〜流産④

だいぶ期間が空いてしまったけれど、③の続き

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休んでいる間はひたすら眠った。自分でもよくこんなに寝られるな、と思うくらい寝た。朝、いつも通り子どもを起こして、ご飯を食べさせた後、学校や幼稚園へ連れて行き、また寝る。昼ご飯を食べたあと、また寝る。夕方ごろ起きて、晩ご飯を食べて、横になって、うとうとして、9時頃子どもたちと一緒に寝る。そんな生活を1週間も続けられたんだから、どれだけ睡眠を欲していたのだろう。

寝ていない時間はふさがりそうな気分をどうにか紛らわそうと、本を読んだり、本を読んだり、本を読んだりしていた。ケータイ見てると無駄に色々ググって、また落ち込むのは目に見えているし…。

相変わらず食欲はなかったけれど、無理矢理食べた。お義母さんも引き続き妊婦にいい献立を考えて作ってくれていた。(このころから記憶が曖昧になってきてる)

そんな怠惰な1週間を過ごし、再診の日が来た。夫に付き添ってもらった。腹部エコーでは相変わらず、心音は聞こえず、胎嚢の大きさは小さくなっていた。念のため経膣エコーの検査もしたが、心音は確認できなかった。

出血もなかったので、流産の手術をすることに決まった。手術前6時間は飲食禁止、手術後麻酔が切れたら帰宅OK、当日は夫婦の身分証とサインが必要なことを確認した。

診察室ではまだ実感も湧かず、ただ、「あの食事からは解放されるんだ…」とだけ思った。医者も「初期流産はほぼ受精卵の問題で、まだ若いから、次がある。そんなに気を落とさないで。」と言ってくれた。

家に帰り、義母に「ダメだった」と報告すると、「どうしてこんなことになったの?!どっちの問題なの?!」と聞かれた。その馬鹿げた、と言うより、配慮のかけらもない発言に頭にきた。泣き叫びたいのを必死にこらえて、静かな声で、「あなたの息子さんは2人もお子さんを生みましたよね。それに私よりも若いです。私は卵巣を1つ取ってしまっています。誰の問題かは明白なんじゃないですか?」とだけ言って、その場を離れた。その夜のことはもう覚えていない。

次の日、ずっと心配してくれていた友人と連絡を取り、その夜、彼女の働いているイタリアンレストランで会うことにした。1週間ずっと家にこもっていたし、もうその理由もない。ちょうど子どもたちも母親のところに行く予定になっていたので、夫と一緒にそのお店に行って、楽しいひと時を過ごした。たくさんは食べられなかったけれど、久しぶりに食べたピザはとてもおいしかった。

続く

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