tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

日本語学校での七夕

私の勤めている日本語学校では毎年、七夕にちなんで、簡単に七夕の紹介した後、短冊に願い事を書いてもらう。それを竹(造花)につるして、記念写真をパシャリという流れだ。うちの日本語学校で長ーく続いている行事のひとつだ。

今年の担当は初中級(学習歴1年くらい)と初級(学習歴1ヶ月ちょっと)のクラスだったので、それに合わせて活動を行なった。

初中級のクラスには織姫彦星のお話紹介したプリントを配布して、それを読みながら、適宜補足説明をして理解を深めてもらった。次に日本では短冊に願い事を書くことを紹介したプリントを配布して、それも読み合わせながら理解を深めていった。台湾では七夕は旧暦の7/7、しかも恋人どおしがデートするイベントなので、日本ではどうして願い事するイベントになったのか、知ってほしいな、という思いを込めて。最後に「ます形+ように」で願い事をする文型になりますよ。と簡単な文型導入をして、願い事を各自で短冊に書いてもらった。

初級のクラスでは、まず、月日の読み方の練習がてら、7/7を「しちがつなのか」と読んでもらった。その後7/7は何の日ですか?と中国語で質問した。質問直後は「?」となっている学生も数秒考えると「七夕」と答えが返ってくるので、それを板書したあと「たなばた」とふりがなをふった。それを学生に読ませ、ひらがなを読む練習。それから、日本ではほとんど旧暦を使わないこと、台湾では七夕に何をするか中国語で少しおしゃべりしたあと、日本では願いごとを書いた短冊を竹につるします〜今日は皆さんも短冊に願い事を書きましょう〜と、書いてもらった。「えええ、日本語で書くんですか?」との声もあったが、「それは当然です」と一刀両断。健康でありますように/車がほしい/日本語が上手になりますように/ワールドカップでロシアが優勝しましように(学生から出てきた願い) などを板書したり、手助けをちょっとしながら学生に書いてもらった。googleを使ったりして、お母さんなど家族の健康を願った短冊を書いていたのも素敵だなと思った。私の願いごとは「学生たちの日本語が上手になりますように。」

毎年この活動をして、不思議に思うのは1枚の短冊にたーくさん願い事を書く人が結構いること。はて、私はいつから短冊1枚に願い事1つだと思っていたんだろう?恋人がほしいとか、お金がほしい、給料UP、とか現実を如実に表したお願いも多い。それから家族の健康や幸せを願うものも多い。七夕を通じてちょっとした国民性が垣間見れるのかなとも思っている。

今週のお題「星に願いを」