tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

secret base

今職場でZONE の「secret base ~君がくれたもの~」がよく流れている。ボーカルの声が違うので、誰かのカバーだろう。メロディーを聴くと、ふと、流行った頃のことを思い出す。

secret base 〜君がくれたもの〜 / ZONE ~ Full PV - YouTube

ちょうど中学生で、恋人とか彼氏とかいう響きに憧れを持っていた頃だ。あの頃は部活か勉強かしかしていなかったので、友だちも数えるほどしかいなかったし、おしゃれに精を出していたわけでもない。恋人とという存在がいれば、いろいろなことを話したり、一緒に花火を見に行けたり、1日が明るく楽しいものになるんだろうな、と漠然と考えていた。そういう状態を恋に恋しているというのだろう。

そんな子どももいつしか大人になって、何人かの人と付き合った。結局、子どもの頃、憧れていた恋人とはだいぶかけ離れたもので、明るく楽しいばかりではなかった。わがままな自分、うまく自分の考えを表現できない自分、今まで見たことのない自分に出会うことも多く、恋人がいないほうがよっぽどいいと思うことも多かった。正直、もう懲り懲りだ。

それでも、secret base を聞くと思い出す。あの頃を、何知らずに、ただ、恋人の存在に憧れていた頃を。