tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

今週のお題「おかあさん」

おかあさん、と呼んでいる人は2人いる。
自分の母と夫のお母さん、義母だ。義母とは一緒に住んでいるので、この先の人生、母と一緒に過ごした時間より、義母と一緒に過ごす時間のほうが長くなるかもしれない。

結婚した時、義母は私にも私の家族にも「自分の娘のように大切にするから安心してください。」と何度も言ってくれたし、その言葉通り本当によくしてくれる。もちろん、他人同士の遠慮もあったり、息子(夫や義兄)と同じようだとは思わないけれど、体調を崩せば、それに合わせて特別な料理を作ってくれたり、病院を予約しに行ってくれたり、食事の時間も寝込んでいれば、「食事きっちり取らないとよくならないよ、起きて食べなさい」なんて言ってくれるのはこの歳になれば、義母くらいしかいないだろう。「うるさい!黙ってろ!」と思うし、現に態度にも出しているが、それでもそこまで気にしてくれることには(数日後に)感謝している。
精神的に参っているときには「どうしたの?」とか、「何かあるなら、母さんに話しなさい。」とか、いろいろ心配してくれるのもありがたいのだけれど、できればほっといてほしい、触れないでほしい、というのが私の本音だ。
ずかずか私の領域に入ってくる義母だが、逆に言えば、彼女がそうすることによって、私たちの距離が埋まってきたことも否めない。義母との関係を築くうえで避けては通れないことなのかな、と少しは冷静に考えることができるようになってきた。

義母を母のように慕うことはできないけれど、感謝はしている。明日は母の日、ちゃんと感謝の気持ちを伝えたいと思う。

今週のお題「おかあさん」

今週のお題「お花見」

東京で桜が満開の頃、台湾台中の桜はほぼ葉桜になっている。品種も違うようで、人が言うには「ヒカンザクラ」というらしい。濃いピンク色の桜で、花を咲かせたあと2週間ぐらいは楽しむことができる。ソメイヨシノとはだいぶ違う桜だけど、それはそれで素敵な桜だ。

今の家に住み始めて、4度目の春になるが、近くに好きな桜の木があった。そんなに大きくはないが、いつもたくさんの花を咲かせ、通勤途中の私を楽しませてくれた。その隣にはスターフルーツの木、マンゴーの木もあり、南国のフルーツがどうやってできるのかわからない私にとって、フルーツができていく過程を見られるのはちょっとした楽しみでもあった。

ところが今年の冬、その3本の木が切られてしまった。その後の様子を見る限り、どうもマンションを建てるようだ。宅地開発のおかげで、私の楽しみは消えてしまった。

今年のお花見は、FacebookInstagramの桜の写真を見ることだ。写真の中から彼らの生活を垣間見るのも楽しい。東京観光から帰ってきた学生が、今年は桜が見られた!と嬉しそうに話してくれるのもまた楽しい。私もいつか、桜の季節にソメイヨシノを見に行きたい。

今週のお題「お花見」

自分の名前

日本、中国(1年弱)、台湾(5年ちょっと)で生活してきたけれど、名前に関してもやもやする部分がある。私の名前の一部である「実」という字は「実」(日本)、「实」(中国 簡体字)、「實」(台湾 繁体字)と3種類の字体がある。サインが必要な時は「実」を使っているが、それ以外のときはその土地に合わせて書いている。中国や台湾で生活し始めたばかりの頃はこだわってどこででも「実」を書いていたが、「この字は何だ?何と読むんだ?(中国・台湾)」とか、「これは簡体字か?(台湾)」とか言われたり、「?」と表示されたり(台湾 病院)、「实」と簡体字で書かれたり(中国・台湾 郵便局)、わざわざ「実」だけ手書きしてくれたり(台湾 裁判所)、抜け字になったり(台湾 病院)、いろいろなことがあった。その後、そのいろいろが面倒になったので、中国では「实」、台湾では「實」と書くようになった。自分の名前だし、全体的なバランスで考えれば、「実」が一番きれいだよな、とも思ったり、もやもやもあるけれど、漢字も例外なく、「郷に入れば郷に従え」というのが波風経たせない一番いい方法だ。

同じように、日本語と中国語で発音の違いもあるわけで、名前が2つあるような感じだ。中国語習いたてのころは面白がっていたので、今でもその頃のクラスメイトとは中国語の発音をあだ名として呼び合っている。

家では義父母が私を呼ぶときは中国語の発音だし、家の外では仕事以外、中国語の発音で呼ばれる。なぜか、漢字が使えず、アルファベットで書かれる銀行は例外だ。

考えてみれば、毛沢東は「もうたくとう」と覚えたし、孫文は「そんぶん」と覚えたのだから、自分の名前の表記や発音でごちゃごちゃ考えることもないのかもしれない。

ただ、一度、夫に台湾語で名前を読んでもらったことがあったのだが、濁音が多かったかなんだかで、受け入れ難かった…。ああ、難しい。