tortillaの日記

文章を書くのは日々のできごとの整理。

secret base

今職場でZONE の「secret base ~君がくれたもの~」がよく流れている。ボーカルの声が違うので、誰かのカバーだろう。メロディーを聴くと、ふと、流行った頃のことを思い出す。

secret base 〜君がくれたもの〜 / ZONE ~ Full PV - YouTube

ちょうど中学生で、恋人とか彼氏とかいう響きに憧れを持っていた頃だ。あの頃は部活か勉強かしかしていなかったので、友だちも数えるほどしかいなかったし、おしゃれに精を出していたわけでもない。恋人とという存在がいれば、いろいろなことを話したり、一緒に花火を見に行けたり、1日が明るく楽しいものになるんだろうな、と漠然と考えていた。そういう状態を恋に恋しているというのだろう。

そんな子どももいつしか大人になって、何人かの人と付き合った。結局、子どもの頃、憧れていた恋人とはだいぶかけ離れたもので、明るく楽しいばかりではなかった。わがままな自分、うまく自分の考えを表現できない自分、今まで見たことのない自分に出会うことも多く、恋人がいないほうがよっぽどいいと思うことも多かった。正直、もう懲り懲りだ。

それでも、secret base を聞くと思い出す。あの頃を、何知らずに、ただ、恋人の存在に憧れていた頃を。

玉の輿に乗った、のか?

先日、実家に帰ったとき母が「あなたは玉の輿よね」と何の前触れもなく聞いてきた。「もちろん、そうでしょ。」と答えながらも(夫にお金があるんじゃなくて、その親のお金だけどね)と思っていた。母は続けて、「親戚から玉の輿に乗る人が出るとは思っていなかった、まさか自分の娘がねぇ~」と私の中の母のイメージとは似つかない言葉を発した。

自分でも玉の輿に乗ったとは思っているので、このことについてはたまに考える。
夫は実家の車よりもいい車に乗っているし、今住んでいる家は親の持ち家にせよ、今まで見たこともない大豪邸。義父は「使い切れないほどの財産を持っている」(義父談)ようだし、とんでもない大金持ちの家に嫁いだ、つまり玉の輿に乗ったことはほぼ間違いないだろう。
住むところや日々の食事の心配はいらない。稼いだお金も住居費、水道光熱費、基本的な食費に消えていくことはないので、世間一般的に見て、恵まれていると思う。

ただ、そのお金のせいで縛られるのもまた事実。
今は落ち着いてきているが、義父は「お金に不自由していないのに、どうして働く必要がある?お母さん(義母)は家事でてんやわんやなのに、どうして家にいないんだ。子供たちの面倒を見ろ。」と以前散々言われてきた。彼にとって、私が仕事をすることは遊びに行くことと同等だったと思う。子どもの学費や保険代などはすべて夫と折半してきたし、義父が義母に渡すお金は限られていて、その中でやりくりできない部分は私たちにしわ寄せがくる。例えば、義父がお金を出すといって子どもの習い事も義母のお金が無くなれば、私たちが払わざる負えなくなる。核家族家庭で育った私にしてみれば、習い事のお金を祖父に出させるなんて何事だ、と考えた時期もあったが、私たちがお願いしたわけではなく、義父母がそうしたいといって決めたことだからと、黙っている。

 今の仕事を続けている限り、収入の増加はほぼ望めない。ただ、生活のレベルは多少下がっても、自分のお金で生活できるような、そんな自由がほしいな、と考えている。

中絶、その後

中絶をしてからそろそろ半年が過ぎようとしている。そのことが頭から離れることはないにせよ、今、半年前と同じ状況だとしたら、やはり同じ選択をすることに間違いはない。
先日、日本へ一時帰国した機会に高校の部活の仲間に会って、その話をした。誰かに話すとしたら、この人たちしかいないと思っていたし、子どもに関する話題になったので、その流れでその話をした。毎日思い浮かぶにせよ、自分の中ではある程度消化できたと思っていたので、口にする直前までは「さらっと話せるだろう」と考えていたが、口にしたとたん、涙が流れてきた。その涙はおなかにできた子どもを殺した罪悪感か、当時の精神状態を甘く見ていた自分への怒りか、あの頃の精神的辛さがよみがえってきたのか、何となく心の奥にふたをしていたものがちょろちょろと出てきたような感じだった。その後もそんな状態が続いていて、いろいろ思い返す日々が続いている。
中絶をした理由 - tortillaの日記

中絶の処置 - tortillaの日記

体のことについていえば、医者に言われた通りの時期に生理がきた。その後もほぼ周期通りに生理が来ているので、その辺は問題ないだろう。体力的には中絶後はかなり体力が落ちて、数年ぶりに発熱を伴う風邪をひき、せきがしばらく続いた。その後は自転車通勤を始めたり、定期的に体を動かすようになったので、体力も回復、むしろ以前よりもついてきたと思う。

 精神的な面もその頃よりはだいぶ改善してきていると思う。夫に暴力を振るうこともなくなったし、薬を飲まないで生活できるようにもなった。ただ急に機嫌が悪くなったり、無意味に泣いたり、自分の思い通りにならないと極度にイライラしてしまったり、情況が悪くなるとあれこれ考えてしまい、簡単な決断もできなくなってしまう。まだまだ改善しなければならないところはだいぶあると思う。

体は元に戻ったと思うが、精神的な面は元には戻らない気がする。